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し、護岸が整備されておらず岸辺の泥が崩れ内部に流入しやすい状況となっており、今後石積み護岸にするなど改善していく必要があろう(写真-7)。
いずれにしても、この農地や集落を巡る水路網は環境に潤いを与える大きな要素であり、地区の水システムを明らかにし、系統的に保全管理する必要があろう。
■景観
青鬼地区の景観を特徴づけるのはまとまった建造物群の姿(村並み)であるが、周囲の景観も重要である。
その中で農耕地、特に緩傾斜地の水田は石積みを伴っており、景観上の存在意義は大きい(写真-8)。これらは管理が滞ると見苦しくなるので、常に管理がなされる仕組みを確立する必要がある。また建築群と周囲の農耕地とが一体化した景観の保存が重要であり、やむなく休耕する場合は、集落から離れた場所にしたい。
森林景観も、さらにその外側を囲む景観要素として重要である。特にこの地区はスギやカラマツの人工林が多いため、ある程度の管理を必要とする。長期的には、管理をそれほど要しない広葉樹林の割合を増やしていくことも1つの方法であろう。将来目標を設定し、森林管理をある程度計画的に行う必要がある。
その他、石仏や祠などが各所に点在し大きな魅力源となっているが(写真-9)、場所によっては人工林が繁って暗い閉鎖的な空間となっているなど、周囲の修景が必要なものも少なくない。
以上のまとめとして、青鬼集落全体景観図を作成した(図-2)
2.青鬼地区の環境保全と活用の方向
以上のように青鬼地区の環境や景観の特性・価値が明らかになったが、建造物群の保全を進めていくためには、周囲の特徴ある環境
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